ダイアリー5

6月29日(木) 晴 21度〜30度 <暑さ対策>
昨日から、昨年完成したばかりの室内池のリニューアル工事に入っています。壁をトタンから透明なポリカへ張り替えているわけです。完成したら施設の紹介ページでご紹介しますが、現在のところ半面張替え終了。とても明るくなりましたがとにかく暑い。室内の温度は40度を超え、中にいると汗びっしょりになります。窓全開ですが、思い切って窓をはずしたろかいなと思っているところです。
さて、久しぶりに2歳立てをしている野池を訪れてみると、何と稚魚発見。池に入れる前に、オスメスは分けたつもりなのに、卵を産んでしまうとは・・・・。ちょっと早すぎやしないでしょうか。もうどうすることもできません。今更、池の水を抜くわけにも行きませんし、このまま様子を見守るしかありません。でも重ね重ね、明け2歳で子供を産むとは・・・。「この影響で、秋までに大きくならないのでは」とかなり不安な管理人です。
<作>給餌増量(パルス1×7回(各池)

6月28日(水) 曇時々晴 気温 20度〜27度 <風光明媚の難しさ>
当倶楽部の稚魚池は、山奥の奥の奥にあります。春になると風景写真を撮りに来るアマチュア写真家が訪れるような風光明媚な場所に存在するわけです。稚魚池は急峻な斜面に作られた棚田を利用しており、上から見る風景は、ハリーポッターの映画にでも出てきそうなくらい美しいものがあります。これぞ、日本の水田の美しさの象徴みたいな感じです。しかしながら作業の方は大変な困難が待ち受けています。毎日の給餌では、汗びっしょりになりながら登ったり降りたりを繰り返します。棚田であるために水持ちが悪く、大雨の降った後には、陥没したりする箇所が出てくることもしばしば。そこの修繕にしても大きな重機が使用することができないために人の手により作業が行われ、そのための道具運びだけでもたいそうです。美しい水と風景に恵まれていることは確かですが、手間が通常の池の何倍もかかることは間違いありません。できれば、農地改良されたような緩やかな勾配の池を持つことができれば一番の方策なのでしょうが、そのような土地を入手することは極めて困難です。
話は変わりますが、久しぶりに餌の注文を行うと、担当者の話では今年は餌の出荷が例年に比べると大変少ないようです。ここ数年問題となっている鯉ヘルペスの影響で、鯉屋さんが預かる鯉の数が激減していることがその要因のようです。インターネットで購入した鯉は恐らくどこの鯉屋さんも預かってくれないでしょうし、預かってくれるような鯉屋さんは危険なような気がします。当倶楽部はいまだ販売を行っていないため、当然ながら預かり鯉などは存在しません。将来的に、倶楽部の池から一度でも他の水に触れたような鯉は、二度と倶楽部に戻るようなことはないような気がします。考えると販売も慎重に慎重に行わなければならないと思う管理人であります。


6月26日(月) 雨 18度〜23度 <給餌開始>

産卵の時の点検で鰓が少しおかしかったオスの薬浴を終了し、本池に戻すことにしていましたが、3本のうち2本は体表の状況が余り思わしくなく、ウミを搾り出し、イソジンで消毒し、傷薬を塗りこみ、もう一週間ほど、パラザンと塩の薬浴をすることとなりました。一本の昭和については全く問題が無いため久しぶりに本池への帰還。もしかしたら薬浴組はもう少し長くなるかもしれません。左の写真は、本日取り付けを完了した、自動給餌機の架台です。昨年の秋から、給餌機は使用していましたが、上からつるす方式で使用していたために、数粒が池の外に飛び出してしまう現象が起こっていました。掃除をするのも大変だし、ましてや餌が外に出たままだと腐敗するため、ステンレス製の架台をコーナーに設置し、そこから餌を撒くことにしました。給餌機から出る餌は、飛ぶものと落ちるものが半分位ずつでしょうか。そのため、架台の下には切込みをいれ、餌が残らないような工夫も施されています。これにより、セレクトされた明け2歳オス、野池に入れなかった明け3歳メス及び将来の親となる4歳以上のメスたちに今日から餌が機械から供給されることになります。(これまでは気がついたときに手で撒いていましたが・・・)
<作>親餌量(パルス0.5×4)

6月23日(金) 雨後曇 18度〜24度 <くらい、級、すぐにでも、たられば・・・>

夏の間、ほとんどの鯉は野池に入ってしまい観察することができません。餌を食べるときにボンヤリと覗き見することができることくらいでしょうか。さて、管理人は、錦鯉雑誌の愛読者です。(3冊しかありませんが・・・)毎月送られてくる雑誌を丹念に読み込んでいる(写真を眺めている)わけですが、錦鯉に関する見方が変わってきているように思います。半年ほど前までは、自家産の当歳などと比べて、「大差は無い」「もしかしたら自家産のほうが良いのでは・・・」などと考えていた時期がありました。馬鹿親の気分でもあったのでしょう。近頃は、「やっぱり大きな大会で大きな賞をもらった鯉はすごいわ」と感想を持つように変わってきています。自家産の鯉も当HPにて紹介させていただいているわけですが、(管理人の写真技術が未熟とはいえ)自家産と比べると贔屓目がなくなってきます。目から鱗が落ちてきている感じでしょうか。まだまだプロへの道は険しそうです。
錦鯉を購入するときに、「国魚と同じ”くらい”の質を持っているとか」「全体総合”級”の鯉だ」「”すぐにでも”種別日本一になる」「もう少しだけ墨がしま”れば”全体総合を狙える」という表現を聞くことが多いと思います。この「くらい」「級」「すぐにでも」「たられば」は実際に事実として国魚を取ったり、又はそれに近いクラスの賞をとったものと比較して、似ているようで似ていないものです。簡単に言えば、トム・クルーズはスターですが、トム・クルーズ似はたくさんいてもスターでは無いというところでしょうか。管理人も「・・・・似、程度」の鯉はたくさん購入しました。どれでもいいから、それらのくっつき言葉をとってくれる鯉がいることを祈るのみです。左の写真は、現在建築中の室内池です。もうすぐ完成です。(規模などは)「プロ級」の池ですが、級がつくのが気に入らない管理人であります。
<作>毛仔放流(家3(大日))

6月22日 雨 19度〜24度 <定価のある世界とない世界>
最近、色々と鯉業界の方々やヘビー愛好家及びライト級の愛好家はたまたアマチュアだけれどもプロフェッショナルに限りなく近い方などさまざまな方と交流がある(っていうか勉強させていただいている)管理人ですが、錦鯉と言うのは「定価があって無い世界」というか「定価が無いように見えてある世界」ってな感じがしています。それなりに勉強を重ねていくと、だいたいですが、これくらいの値段かなと察しがつくこともあります。(もちろんつかないケースもたくさんありますが・・・)とても良い錦鯉となると目が飛び出て、羽が生えて、地に潜りそうな値段設定がされているわけですが、その値段で買う人がいる限りは妥当な価格のはずです。ただし、余りにもルール違反をしたようなことをすると、鯉屋対客で後々にもめるのは当たり前ですが、鯉屋同士での揉め事にまで発展するケースまであるようです。鯉屋さん同士は、商売上はコンペティターになるわけですから基本的にべったりすることがないのが基本です。あくまでも商売上の話です。ただ、商売人という枠を超えてしまい同じ生産者として「粋」に感じお互い尊敬しあうと言うことはありうることと思います。当倶楽部は、鯉屋では今のところありません。まだ商売をしたことの無いアマチュアなわけで、このような立場上、業界のあるべき姿など語ることはできませんし、語る気さえありません。将来、当倶楽部は、職人集団と化し、ひたすら良い鯉を追い求めるようなバカな一段となることを理想としているのですが・・・。室内池のあるところはとても田舎ですし、ほどほどの線で行きます。錦鯉はそれを見ているだけで心和むものです。そんな錦鯉が人間のどろどろした世界のひとつの道具となってしまうのは寂しい限りです。

<作>毛仔放流(奥2(どんぐり)、谷(大日)

6月21日(水)晴 17度〜30度 <プール開き>
孵化中の水槽と言うのは汚れるものです。孵化をしなかった卵などが腐り始めて、水面は濁り、若干においのするのも孵化4,5日目でしょうか。人によっては、孵化するまでは水温を25度程度に保ち、孵化した後は水の腐敗を防止するためにあえて水温を17度程度まで下げる方がいると聞きました。当方は、既に、水温が26度を超えてしまい、暑い時期のため水温を下げる手立てもないため同方法はとることができません。その代わりですが、一昨日ご紹介したハウジングが大活躍しています。網の下(水槽の底)にポンプを据付し水を給水、ハウジングを通過し、網の上に浄化された水槽の水を上部に排水すると言った方法です。初めての試みでしたが、まずまず成功ではなかったかと思います。水槽の水は透き通った状態を保ち、泡がおきることもありません。ポンプの吸込みにより稚魚が流されるという心配もありませんし、水流が稚魚に与える影響もほとんどなさそうです。その代わりに、ハウジングの中のフィルターは深い緑色に変色しました。孵化中に普段使用している浄化設備(強制ろ過や生物槽)は既に微生物や細菌が住んでいますから孵化槽には使用できません。しかし、ハウジングのフィルターは使い捨てなのでその心配は全くなし。昨年は孵化中の水替えに一苦労しましたが今年は本当に楽でした。
話は飛びましたが、現在当倶楽部では既設の池に屋根をかける工事をしています。恐らく7月の中ころには完成予定で、15m×20mの大きさがある当倶楽部一の池になるものです。そこは普通のプールのように水色のペンキを塗る予定ですので、鯉を入れる前に倶楽部員皆でひと泳ぎする計画を立てています。鯉が入ってしまえば、二度とそんなことは出来ませんし、どうせ最初に塩素を入れるつもりでしたから一石ニ鳥。水深2mの深さがあり、かなり危険ですが、とても楽しみにしている管理人です。
<作>親メス給餌開始(20cc/日)

6月20日(火) 晴 16度〜27度 <孵化スタート>
先週末に産卵された卵が孵化を開始しました。これまでの当倶楽部での産卵−孵化率はあまり芳しくない結果に終わっていましたが、今回はどうなることやら・・・。管理人は未だ確認していませんが、当倶楽部員の話によると、「前回よりはマシではないか」とのこと。早く、孵化している状況を見たいものです。昨年の今頃は全ての産卵ー孵化ー放流が終了し、ほぼ横一線で稚魚池が埋まっていきましたが、今年は、孵化の時期に2週間程度の開きがあります。このタイムラグを利用して、今年はゆるりと選別をしようかなとも考えています。何せ、昨年は1日で7面全ての選別を終わらせるために、朝の早くから夕方遅くまでかなりの人数をかけ、一気にやっつけてしまいました。今年は、1日1面くらいのペースで鯉もじっくり観察しながら、そして味わいながら選別ができればよいなと思っております。
<作>マッシュ勺2/反(家1以外)

6月16日(金)晴 20度〜26度 <始動!>
どうしても良い親を使いたいと言うのは、鯉を育てるものにとって共通の思いでは無いでしょうか。当倶楽部でも、今年のそれが紅白のオスとなっています。錦鯉紹介のページで紹介している、「銀輪の吹いている体型の良い紅白」と「80cm近くもありながら白子を出してくれる紅白」です。メスについては既に使い切ってしまったり、卵を出さなかったりして現在のところ手元にありません。遠くからメスを運んできて当倶楽部内で産卵させるにはこの時期の移動の危険性を考えるとどうしても躊躇してしまいます。そこで、オスを持ってメスのところまで走っていくことになりました。管理人は諸般の事情により参加することができないのですが、部員の手によって今朝から運ばれています。結果がどうなるか分かりませんが、成果を出してくれることを祈るばかりです。とりあえづ、リスタートです。
(追記)稚魚池及び野池は当然の事ながら山奥にあります。非常に環境の良い場所であることは間違いないのですが、管理人はとにかく虫や蛇、カエルが苦手です。動物で触れるのは、犬と鯉くらい。カブトムシさえも受け付けません。ミジンコの湧き具合を見ながらマッシュも与えているのですが、カエルがぴょんぴょん飛ぶ姿が視界に入り、管理人は非常に嫌な気分を味あわざるをえません。鯉のために辛抱はしますが、実際のことを言うと田舎暮らしはきわめて苦手な管理人であります。「鯉のため」と言いつつも、流石に蛇が目の前を通るようであるならば、餌やりも中止し即刻その場から立ち去ります。自動給餌機を今年は外の池分全て揃えましたので、早くマッシュを卒業することを祈るばかりです。
<作>野池にマゾデン散布(500g)。マッシュ与(勺1/反)

(追加)左の写真は、現在薬浴中の親です。
薬浴槽(というかキャンバス)に入ってから約1週間経過し、間もなく本槽へ戻る予定なのですが、キャンバスの横に小さな小さなろ過機を付けています。今回から使用しているろ過方式です。ハウジングと呼ばれるもので、水耕栽培などでも良く使用される代物です。ハウジングの中は糸巻きされたフィルターが存在しているわけなのですが、当初は真っ白な糸でしたが現在は見ての通り、茶色状態。目詰まりを起こし、ポンプから供給される水が出なくなったら、このフィルターの使用生命は終了です。本当に茶色くなりましたが、恐らくこのまま使い続けても、3.4週間は使用可能ではないでしょうか。もちろん糸巻きフィルターは使い捨て。1本当り、1000円弱のコストはかかりますが、1ヶ月程度の長期薬浴をする場合には大変便利だと思います。水はとても綺麗な状態を保ち、泡の発生もこのフィルターがあると無いでは大きな違いがあります。ハウジング本体自体も比較的安価なものなので、お勧めします。小さな池であるならば、糸巻きフィルター使用後、周りの糸を完全に取ってしまい、再びハウジングの中に戻し、周りを石などのろ材で埋めてしまえば超簡単な生物ろ過もできます。


6月15日(木)雨 20度〜22度 <書式変更!>

本日より、Carps Diaryのスタイルを変更します。はじめは凝っていた内容についても徐々に簡略化していくつもりです。
現在、室内池に残っている昨年産の明け2歳は、約100本ほどでしょうか。その処理と言うか、いつまでも室内に止めておくのは、これからの運用上あまり思わしくないため、知り合いの家やお世話になっている料理屋などに差し上げています。もちろん全てオスであり、「将来の親になるかもしれない鯉」も除いてありますが、第二の人生と言うか、鯉生をそこで安らかに送ってもらえたら当倶楽部としても嬉しい限りであります。
今年の産卵が100%成功裡に終了していないことは、先日来ご報告しています。そこで奥の手と言うか、あくまで自家産にこだわる手を本日打ちました。詳細をここで述べるわけには行かないのですが、当倶楽部の担当者が、オスを水槽に乗せて某所に明朝早く出発します。うまく仕込んでくれたら当倶楽部内で孵化させる予定です。追ってのご報告を期待ください。

<作>マゾデン消毒(500g/反)